
現役訪問療法士です。
「退院前に『帰ってからオムツを使います、使う種類はあれとこれと…』『トイレでズボンの上げ下ろしなどに介助が必要です』と説明をされて…」とお悩みではありませんか?
この記事はこんな方におすすめ!
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在宅介護が始まる前に、多くのご家族が不安に感じるのが『排泄』の問題です。「ここさえどうにかなれば、家でもみていける」と話される方がいるほどです。
過去記事でご紹介したように、排泄面の介護負担感は、生活動作の中でも上位に入ります。
合わせて読みたい「訪問療法士って何?」
過去記事で私のお仕事を紹介しています。ご参考までに。
実際、多くの介護現場で排泄の対応が必要になる場面があり、退院後の大きな壁になることも少なくありません。
「自分でトイレに行って、用を足すことができるのか」
「失敗して汚されたらどうしよう」
「夜中に何度も呼ばれたらどうしよう」
「オムツにしてベッドの上で全部した方がいいのか」
このような悩みは、退院前のご家族から実際によく聞かれます。そして退院後も同様に問題に挙がります。また、各家庭で対策や対処方法が異なる点が厄介なところです。
排泄は毎日複数回あり、夜間も対応が必要になる生活動作で、介護者の生活にも直結する問題です。そのため、退院前に具体的にイメージしておくことが重要になります。
ここでは実際の現場で得た情報をもとに、排泄面のみんなの困りごと、4つの退院前準備、よくある例と改善策、排泄面を整えるメリットをpart1・part2に分けて、まとめていきます。
目次
1.排泄面でみんなが困っていること
①よくある問題
在宅介護の排泄場面では、往々にして次のような問題が起こりやすくなります。
- トイレまで間に合わない
- ズボンの上げ下げができない
- オムツ?紙パンツ?パットの大・中・小?どれを使うか
- 夜間に何度も呼ばれる
- 尿・便失禁の後処理が大変
- 介助者が腰を痛める
②アンケート調査
また、このようなアンケート調査もありました。
目 的 在宅介護における排泄介助の実態把握
対 象 在宅介護において排泄介助を実施している40〜70代の男⼥
地 域 全国
期 間 2022年11⽉4⽇から11⽉7⽇
⽅ 法 インターネット調査
回答数 500サンプル
実施主体 特定⾮営利活動法⼈⽇本トイレ研究所
※一部抜粋
■排泄介助に関する困りごと
「尿失禁がある」(32.8%)が最も多く、次いで「⾜腰が弱り、トイレに⾏くまでに時間がかかる」(29.4%)、「おむつから尿が漏れる」(29.4%)であった。
■排泄介助に関する困りごと【介護者年齢別】
「昼間・夜間に頻繁にトイレに⾏く」、「便秘」、「おむつやパッドの選び⽅・使い⽅が分からない」は介護者の年齢が低くなるほど多くなり、「尿・便失禁がある」、「肛⾨や陰部の肌が荒れる・かぶれる」、「特にない」は、介護者の年齢が⾼くなるほど多くなった。
■排泄介助に関して事前に知っておきたかったこと
「体の⽀え⽅・移動の仕⽅」(26.0%)が最も多く、次いで「おむつからの漏れへの対処⽅法」(24.8%)、「尿失禁への対処⽅法」(24.6%)であった。
■排泄介助に関する情報の取得先
「介護⽀援専⾨員(ケアマネジャー)」(54.4%)が最も多く、次いで「ヘルパー」(35.8%)、「インターネット」(30.6%)であった。
排泄に関する困りごとは千差万別ですね。
事前に知っておきたかったこととして、『排泄場面での体の支え方や移動の仕方』『尿漏れや失禁への対処方法』があります。個人的には、この記事のメインとして取り上げている「事前情報」という点で非常に参考になりました。
排泄という生活動作にはトイレでのズボンの上げ下げなどの他、『トイレまで行く』という移動動作も含まれます。この一連の流れの中で介助が必要になるため、排泄面では介護者の負担が大きくなりやすい傾向にあります。
2.排泄面の4つの退院前準備
①この4つを押さえる
アンケート調査や私の実体験をもとに、排泄面でご家族が退院前に準備をしておくと良い点は以下になりそうです。
- 移動をどう行うか確認する
- ベッドや主な居住スペース(普段いる場所)からトイレへの動線
- 必要となる排泄用品の確認と使い方の指導を受ける
- 漏れた後の後始末をどうするか
このような場面の情報収集をすることが重要です。
②正しく『知る』こと
そして、介護のことは介護職員に聞くことが鉄則です。まずは、アンケート調査でもあるように「介護⽀援専⾨員(ケアマネジャー)」や「ヘルパーや介護士」の方から直接お話を聞き、退院前の準備を進めましょう。正しい知識は在宅介護の負担を軽減することに繋がります。
また、実体験ベースの情報を得られやすい「インターネット」は十分に活用していきたいところです。
しかし、ここで気を付けたいことがあります。
インターネットやSNSは情報で溢れかえっています。
『マイナスな考え方』や『間違った介護方法』、『個別性に欠ける内容』などを見分ける必要があります。あくまでインターネットの情報であり、介護を受ける側・介護する側で実際には合わない方法であるかもしれません。
やはり、おすすめは専門職に直接聞くことになります。この場合はインターネットを通じて資格を持っている方や在宅介護の経験者にメッセージを送ることも有効だと思います。
次回は『排泄面のよくある例と改善策』『排泄面を整えるメリット』などを私の経験を交えてお伝えします!
part2に続く…
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