現役訪問療法士の介護お役立ちブログ

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【退院準備】退院前に考えておきたい「排泄場面」part2|家族介護で最も負担になりやすい理由と対処法【家族向け】

 

現役訪問療法士です。

 

今回は退院前に考えておきたい「排泄場面」part2です。

 

part1では

1.排泄面のみんなの困りごと

2.排泄面の4つの退院前準備

を紹介しました。

 

part2では

3.現場でよくある例とその改善策

4.排泄面を整えるメリット

5.まとめ

を紹介します。

 

排泄場面』に限定しているとはいえ、介護者の悩みや問題が起きる場面は千差万別です。part1からご覧になった方であれば、『排泄介護の困りごと』のアンケート結果から非常に多くの場面で介護者が悩んでいることが分かりますよね。

 

まだ、ご覧になられていない方は是非ご一読ください。

この記事だけでも、退院前にどこを考えておかなければならないのか分かります。

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合わせて読みたい「訪問療法士って何?」

過去記事で私のお仕事を紹介しています。ご参考までに。

 

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では早速、本題に移っていきたいと思います。

 

目次

3.現場でよくある例と改善策

ここでは私が経験したケースをもとに、問題となったことと改善策についてまとめていきます。個人が特定できないよう、一部修正しています。

①オムツを変えなくてもいいというAさん
  • ご家族と二人暮らしのAさん
  • 認知症がある
  • 自宅内を自由に動けるぐらいの体の力はある
  • 生活動作も声掛けがあれば行える
  • ご家族の悩みはAさんがオムツ交換を嫌がる
  • 繰り返し失禁、吸収しきれず溢れてベッドやリビングのカーペットが汚れる

特にオムツの交換に関しては、失禁していて交換が必要な場合でも「今いい、大丈夫大丈夫」と言って交換ができませんでした。

 

Aさんの場合に考えられることは

  • 尿意や便意の確認
  • オムツ交換の「場所」と「タイミング」が関係しているかも
  • 失禁していることを認識されていないかも

ご家族はオムツの交換が必要と思ったときは、その場で立って履き替える方法で行っていました。しかし、交換する場所が決まっていませんでした。ベッドまたはリビングにいることが多いAさんは、自然とその場所で履き替えることになります。

 

我々はズボンや下着を脱ぐという動作は、普段の生活ではトイレか脱衣所に限られます。いくら家族二人暮らし、自宅内、介護を受けるAさんと介護するご家族という立場でもAさんには羞恥心があります。

 

まずは尿意があるのかを確認し、「トイレに行かない?」と一言誘ってみるところから始め、『トイレに入ってからオムツの交換』という流れを作ると3回に1回はオムツの交換ができるようになりました。交換がうまくいけば、失禁して溢れることもなくご家族の負担も軽減されました。

 

②かゆみや皮膚の荒れが強く、診察が必要になったBさん
  • 80代の妻とBさん、息子の三人暮らし
  • ベッド上が主な生活の場所
  • 介助で歩いたり、車椅子へ移ることもできる
  • オムツとパットを使用
  • 排泄後は別の部屋にいる妻を呼んで交換
  • 失禁状態で長時間いることもある
  • 陰部のかゆみや皮膚の荒れが現れ始める
  • 皮膚科の訪問診察で塗り薬を処方される

失禁状態のオムツやパットの長時間の使用は皮膚の荒れを起こします。さらにかゆみも現れ、Bさんが掻いてしまう→さらに皮膚が荒れるという負の連鎖に入っていきます。

塗り薬である程度改善しますが、根本的には解決していません。

 

Bさんの場合に考えられることは

  • 皮膚の改善を第一にすると排泄があればすぐにオムツ交換が望ましい
  • これでは交換の回数が増え、結果的に妻の負担が増える
  • 代替案として『尿瓶』の使用
  • 使い方をマスターできればBさんは排泄面を自立できるかも
  • オムツやパットの交換回数が減れば妻の負担軽減につながるかも
  • 長時間、尿に触れないことで皮膚の状態も改善が見込めるかも

結果、『尿瓶』での排泄が功を奏し、オムツなどの交換回数が減り、妻の負担が軽減しました。しかし、ここでは新たに尿瓶の操作ミスで汚してしまうこともありました。手順に慣れてくることで失敗は減り、安定して排泄が行えるようになり、皮膚状態も徐々に改善していきました。

 

4.排泄面を整えるメリット

退院前に排泄面を整えることは、在宅介護の負担軽減と生活の安定につながります。主なメリットは次の通りです。  

 

・失禁時の対応がスムーズになり介護負担が軽減する  
・オムツ交換の回数や手間の軽減につながる  
・尿や便による皮膚トラブルの予防ができる  
・かゆみやただれなどの二次的な問題を防ぎやすい  
・トイレ誘導や尿瓶の活用で排泄の自立を促せる  
・排泄の一連の流れが決まり、本人の拒否や不安の軽減につながる  
・介護者と本人のストレス軽減につながる  
・在宅生活の継続やQOLの向上につながる  

 

排泄環境を整えることは、失禁対策だけでなく、皮膚トラブル予防や介護負担軽減、排泄の自立支援にもつながる重要な退院前準備です。  

 

5.まとめ

いかがだったでしょうか。

 

排泄場面の問題は、退院前に具体的な方法を考えておくことで改善できるケースが多くあります。

排泄の場所やタイミング、福祉用具の活用を事前に検討することで、失禁の減少や皮膚トラブルの予防、介護負担の軽減につながります。

 

安心して在宅生活を送るためにも、排泄面の準備は重要なポイントです。

 

この記事が、少しでもお役に立てると嬉しいです。

 

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