現役訪問療法士の介護お役立ちブログ

住まいへ訪問するから見える、介護のリアル

【退院準備】初めての介護で事故を防ぐ判断基準を知る|『入浴介助』が少し楽になるポイント【家族向け】

 

現役訪問療法士です。

 

今、皆さんの家で、お風呂の介護ができますか?

 

家族が退院して、入浴の介護が始まると、

多くのご家族がこう感じます。

 

「お風呂に入れる時の介助がきつい…」

「一人じゃできない」

「転んだらどうしよう」

 

入浴は体を清潔に保つために必要不可欠です。

そしてお風呂という環境は

普段の生活の中で

特殊な場所でもあります。

 

季節によって暑い、寒いがあり、

水場で滑りやすい、

衣服も来ていない。

このような状況では事故も多くなりやすく、

介護をする家族の負担も大きくなりやすいです。

 

↓ 実際にアンケート調査では、数ある生活動作の介護の中で堂々の第3位。

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身体的にも精神的にも負担がかかりやすく、

「お風呂場で介護ができるかどうか」

で、悩まれる方が多いのが特徴です。

 

今回は退院準備シリーズとして『入浴介助のポイント』

をご紹介していきます。

 

過去記事では退院準備シリーズとして『排泄介助のポイントpart1、part2 』『移動介助のポイント』『車椅子介助のポイント』を公開しています。是非ご参考にしてください。

 

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では早速、一緒に見ていきましょう。

 

目次

1. なぜ入浴介助はきついのか

入浴介助がきつい理由はシンプルです。

①特殊な環境

前述したように、

浴室は濡れて滑りやすく

石鹸やシャンプーでさらに不安定

になります。

衣服を着ていないため、

外気温にも晒されやすい環境です。

季節によって温度が変動し、

特に寒い季節は

ヒートショックも注意

しなければなりません。


②介助がしにくい状態

加えて、裸の状態です。

介護をする側の支える場所も限られ

十分に体を支え切れない状況でもあります。

 

さらに、単に『入浴介助』といっても

お風呂に入ることは、なにも「入浴だけ」

の動作ではありません。

  • 脱衣場への移動
  • 衣服を脱ぐ
  • 浴室への移動
  • 洗髪・洗体
  • 浴槽の出入り
  • 水気をタオルで拭く
  • 衣服を着る

これらすべてに介助をする必要があります。

我々専門職は、さらにここから各動作に

どのような介助がいるのかを

分解して考えていきます。

 

つまり入浴介助とは、

『危険な環境』

『複数の動作』

『同時に支える行為』です。

これが「きつい」と感じる本当の理由です。

 

2. 本人が「できるか」で考えると危ない

退院前の説明でよくあるのが、

「見守りや介助があれば入浴できます」

という言葉です。

 

この「見守り」や「介助」という言葉の裏に、

どれほど多くの動作が

隠れているとおもいますか?

 

「少し支えればできそう」
「時間をかければなんとかなる」

 

この判断では転倒のリスクは高いままです。

次に、本人が「できるか」よりも重要なことである

「支えられるか」を解説していきます。

 

3. 本当に必要なのは「支えられるか」

入浴介助で考えるべきは、

「 ふらついたときに支えられるか」
「 転びそうな瞬間に止められるか」

という視点です。

 

ではここで一度、現実的に考えてみてください。

 

体重60kgの人が滑って転ぶ瞬間。

 

本人は体を支える力が弱っている、

支えるこちらの足元は

濡れていて不安定な状態。

 

これで転ばせないように

しっかりと支えられるでしょうか?

 

少しでも不安に感じたのであれば、

それは「支えられる」とは言えません。

 

ふらつく方の介助を専門とする私たちも

触れるか触れないかで手を構えておいて

ようやく安全に支えられます。

 

入浴中で介助になれていない場合、

咄嗟のことで対応できるかというと

多くの場合、答えは「難しい」です。

 

それでも入浴介助をしないといけない場合、

「支える」ためにはいくつか方法があります。

次の章では「支える」ための3つの方法

お伝えします。

 

4. 入浴介助は“3つの支え方”で考える

「支える」といっても、実は3つの考え方があります。

1つ目は、崩れた身体を止めること。

2つ目は、ふらつく前に支えること。

3つ目は、そもそも支えなくてもいい環境を作る

ことです。

介護現場での多くは1つ目または2つ目になります。

 

初めての介護の場合、介助をする側は慣れて

いないことはもちろんのこと、

本人も体が弱った状態で

入浴することが初めてである

場合もあります。

 

動作に慣れていないと環境を徹底的に

調整したとしても、

ふらつくときはふらつきます。


ですが、やはり3つ目の考え方は重要です。

  • ふらつきそうな箇所
  • 介助が必要と思われる場所

ここには福祉用具を購入して

浴室用手すりの設置や

滑り止めマットを使用するなど、

環境を整えることで転倒のリスクは軽減し、

介護者の負担は大きく軽減します。

 

5. 「入浴=浴槽」にこだわらなくていい

ここも誤解されやすいポイントです。

清潔を保つ方法は、浴槽に入ることだけではありません。

  • シャワー浴
  • デイサービスでの入浴
  • 清拭

こうした方法を組み合わせることで、
無理なく安全に清潔を保つことができます。

 

「定期的に毎回お風呂に入れないといけない」

と考えての入浴介助は

非常に辛い「作業」となってしまいます。

 

6. きついと感じたら見直すサイン

入浴介助がきついと感じたときは、
無理をするべきではありません。

それは「やり方を見直すべきサイン」です。

  • 一人で支えようとしていないか
  • 本人のできる力を最大限使っているか
  • 環境に問題はないか
  • 他の方法に切り替えられないか

介護をしている中で、

介護をされる側は次第に

介護者に任せるようにもなります。

 

それはできる力があるけど、「楽」だから

 

自立支援という視点で、

自分でできることは自分でしてもらうのです。

「できるけどやらない」は

いつの間にか

「できなくなった」に

変わります。

つまり、体の力が落ちてしまうのです。

 

ご本人の力を最大限つかい、

環境は安全に動作できるために整えることが

重要だと言えます。

 

7.まとめ

介護における入浴介助がきついと感じるのは、
単に大変だからではありません。

それは、

  • 危険な環境で
  • 身体を支える責任があり
  • 失敗が事故につながる

という構造があるからです。

だからこそ入浴は、

「できるか」ではなく
「安全に支えられるか」で考える必要があります。

 

そしてご本人のできる力を最大限使いましょう。

どれくらい力があるか?

ここを見極めるのは専門職の出番です。

私たちのような動作のプロや

ヘルパー、看護師などにも相談しましょう。

 

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必要に応じて外部サービスも活用しながら、

続けられる介護を目指していきましょう!

 

この記事が、少しでもお役に立てると嬉しいです。

 

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