現役訪問療法士の介護お役立ちブログ

住まいへ訪問するから見える、介護のリアル

【退院準備】転倒させない高齢者の『車の乗り降り』の方法|確認しておきたいポイント【家族向け】

現役訪問療法士です。

 

今、介護が必要なご家族の、退院後の

『車の乗り降り』について考えていますか?

 

ノープランだとお住まいに帰ってから、

  • 内服薬が無くなったのに取りに行けない
  • 体調が悪そうだけど受診に行けない
  • 無理やり車の乗せようとして転倒した
  • 車でドライブに連れて行きたいのに行けない

といった問題が出てきます。

 

実際の在宅介護で高齢者の転倒

が起こりやすく、

介護するご家族も負担となりやすい、

『車の乗り降り』。

 

そこで今回は、退院準備シリーズとして

転倒させない高齢者の『車の乗り降り』

について、

ご家族向けに解説していきます。

 

⬇️併せて読みたい⬇️

過去記事では様々な場面の介助方法、退院前に準備することを解説していますよー!!

 

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目次 

Q. 高齢者の車の乗り降りは危ないのか?

結論としては

初めて、或いはたまにしか

外出のタイミングがない方の場合だと、

慣れない環境・動作であり、

危ないと言えます。

 

屋外という環境、

いつもはしない動作の連続という

イレギュラーが重なり合う、

転倒のリスクが非常に高まる場面

となります。

 

Q. 実際に転倒しやすい瞬間とは?

① 車に乗ろうと片足を上げる、または降りた直後

車へ乗ろうとする瞬間、

片足立ちになるタイミング

があります。

まずここで体が支えられない、

ふらつくことがあります。

 

そして、行って帰ってきたはいいものの、

受診などの外出後で

普段はしない車での移動も合わさり、

疲れている状態です。

 

車から足をおろして立ち上がる瞬間、

ふらつきや立ちくらみが起きやすく、

歩き出そうとする時は

普段よりも

足が上がりにくくなることがあります。

 

② ドアにつかまる

車のドアやドアノブは、

固定されていないため

安定していません。

 

開ききったドアならある程度

固定されている状態ですが、

乗降車の時はそこまで大きく開かない

と思われます。

 

開ききっていないままのドアに

強く体重をかけると、ドアが開き、

バランスを崩す原因になります。

 

③ 足が引っかかる

  • 車の段差
  • 車内マット

意外とこのような軽微な段で足先が越えられず、引っ掛かって転倒…というケースもあります。

 

Q. 車に乗り降りする前に確認したいポイントは?

車に乗れるか、降りれるかを

ざっくりと知るために、体の力を

簡単に確認しておきたいです。

 

できれば私のような

リハビリの専門職に頼ること

オススメします。

 

 

すぐに頼ることができない!

という方向けにポイントを

お伝えします。

 

① 10秒ほど何かに掴まって立っていられるか

掴まるものがある状態で

立ったままでいられるかどうかを

確認します。

 

立ち姿勢が不安定だと

常に支える必要があり、

介助者がご本人から

全く手を離せない状況

となりますし、

負担も倍増します。

 

少し待っててと

介助者が手を離せるぐらいの

余裕があると

安全に車の乗り降りが

できるのではないでしょうか。

 

② 回転動作でふらつかないか

車へ乗る時は、

足の力が低下した方であれば、

座席に一旦腰かけてから

足を乗せるような動作が

多いかもしれません。

 

この時、

お尻を座席に乗せるために

体を回転させます。

この、「その場での方向転換」は

回転動作です。

 

これが非常に難易度の高い動作

だと言えます。

 

左右や後方に

ふらつかないかは

確認していおきましょう。

 

③ 足を持ち上げられるか

乗車は持ちろんのこと、

降車でも足を持ち上げる

必要があります。

 

特に座ったままの腿上げ動作は

簡単なようで、

深く座る座席の場合は

かなりの筋力を

必要とします。

 

さらに車まで歩いて

移動してきたタイミング、

外出後で

帰宅時に疲れている場合は、

足が上がらず

引っかかりやすくなります。

 

座ったままや立った状態で

どの程度、

足を上げられるかを

確認しておくと良いでしょう。 

 

④ 家族一人で支えられるか

介助を必要とする場合は

ここはかなり重要

になります。

 

介助者が一人で

「何とか乗れる」

ということと、

「安全に続けられる」

は別です。

 

介護が必要な高齢者の

外出機会は

あまり多くはないと思いますが、

毎回介助量が多いと

家族の腰痛や介護負担感が

強くなります。

 

Q. 転倒を防ぐ高齢者の車の乗り降りの方法は?

① 焦らせない

どこかに出かける前だと

急かすことも

あるかもしれません。

 

動作中、

ご本人にはなるべく集中

してもらいましょう。

 

車の段差の昇降や

立ち上がり時に、

声掛けをすると

バランスを崩しやすく

なります。

 

何かの予約時間が近くても、

まずは安全を

優先することが大切です。

 

② 先にお尻を座席へ入れる

比較的安全な方法として、

先にお尻を座席へ入れて

座ってから、

足を車内へ入れる方法です。

一度座って

休憩することもできます。

 

今まで通りに足から入ろうとして、

おっとっと…ということも、

あるかもしれないと

頭の片隅に置いておきましょう。

 

③ 介助者が先にイメージをする

実際に高齢者を車の近くまで

連れてきてから、

(ここに立ってもらうかな?)

(ここ掴まってもらおうかな?)

(自分はここを持とうかな?)

と考えていると

上手くいきません。

 

予め介助をするイメージをして、

準備ができてから

車の近くに来てもらうように

するとよいでしょう。

 

④ 雨の日は介助量が増えると考える

屋外での動作であり、雨の日は、

  • 地面が滑りやすい
  • 傘で片手が塞がる
  • 濡れないようにと焦る
  • 疲れやすい

など、普段以上に危険があります。

「いつも通りで大丈夫」

と思わないことも大切です。

 

⑤ 時には無理せず、外出を断念する

ご本人のその日の様子や、

介助をしている最中でも

異変や違和感を感じた時は、

無理せずに

外出はやめましょう。

 

例えば

車へ乗るときに転倒をしたけど、

引き起こして、

なんとか車に乗せることが

できたとします。

 

このあとは十中八九、

外出先で

十分に行動できません。

 

予定の変更なども

視野に入れて

外出の予定組みを

しておきましょう。

 

Q. 車を工夫すると負担が減る?

車椅子を必要としない

高齢者の場合、

大掛かりな福祉車両でなくても、

自家用車の工夫で

負担を減らせることがあります。

 

例えば、

  • スライドドア
  • 車高が低い車
  • 回転シート
  • 補助グリップ
  • 電動ステップ

などです。

 

特にSUVなど車高が高い車は、

足が上がりにくい方には

負担になることがあります。

 

逆に、

「まだ歩けるから開き戸の

普通車で頑張る」

と無理を続けることで、

通院など外出そのものが

負担になることもあります。

 

Q. 介護タクシーの活用方法は?

家族だけで通院介助を続けるのが

難しい場合、

介護タクシーを利用する方法もあります。

 

介護タクシーでは、

  • 車椅子対応
  • 乗り降り介助
  • 病院までの移動補助

などを受けられることが

あります。

 

料金は地域差がありますが、

数千円程度から

利用できる場合もあります。

 

また自治体によっては、

助成制度などもあります。

 

「介護タクシーを使うこと」は

ご家族が介護を続けるための、

大切な調整となります。

ぜひ活用してきましょう。

 

まとめ

高齢者の車の乗り降りでは、

慣れない環境などから

想定外の事態が

起きやすい場面です。

 

ご本人や介助者がその時になって

焦ることがないように、

「動作の確認」や

「車の種類・内装・装備」が

乗り降りしやすいか

ということを確認しておきましょう。

 

高齢者の車の乗り降り方法で

大切なのは、

「乗れるか」

だけでなく、

「今後も安全に続けられるか」

という視点です。

 

家族だけで無理を続けず、

車の工夫や介護サービスも

含めて考えることが、

安全に車の乗り降りをする

介助につながります。

 

こういう場合はどうしたらいいんだろう?

ということがあったら

是非コメント欄やX(旧Twitter)

のDMでご連絡ください!

 

 

この記事が、少しでもお役に立てると嬉しいです。

 

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